真夏の庭

 

昨年、長年笹林だった場所を開墾して作った猫の額ほどの庭。

ドライフラワーになりそうな植物を試しながら育てています。

 

今年初挑戦するものもいろいろあって、

クリスマスに使えそうな和棉、赤唐辛子は種から、

黄花コスモス、ルドべキアは最近苗を植えました。

 

上の淡黄の花は和棉の花です。

ネットで調べると、和棉は日本で昔から栽培されていた棉で

この国の気候風土に合っていて育てやすいと書いてあります。

木へんの「棉」というのはあまりなじみがありません。

こちらも調べてみると「棉」は植物としての状態のワタを指し、

収穫した種つきの状態までをこの字で表記するのだそうです。

種を取って繊維の状態にするとお馴染みの文字「綿」になるとのことでした。

 

和棉の花、開花した花を見てうっとりしてしまいました。

清楚な淡い黄色の奥には濃厚な赤紫。とってもエレガントです。

日本の綿というと綿入れやかいまきを想像してしまうのですが、

ちょっとイメージが違うなと思ってしまいました。

この美しい花は残念かな、一日花で、夕方になるとしぼんでしまいます。

 

 

この花はミソハギ。

以前山形を旅行したときに、最上川舟下りをしたことがあります。

その時に川べりに今まで見たことのない背の高いピンク色の花が咲いていて、とても印象的でした。

旅行帰り、宿の近くに山形の青大豆で作ったお豆腐がとても美味しいお店があったので立ち寄ったら、

そこの庭にも同じピンク色の花が咲いていました。

お店のおじいちゃんに花の名前を聞くと「おぼんばなっていうんだよ。」と教えてくれて。

「お盆の時期に咲くからね。」と。

 

暑い時期、多くの植物は陽射しで葉が焼けたりしんなりとしてしまいがちなのに、

お盆花は強い日差しの中、生き生きと太陽に向かっている姿が頼もしく、また美しくもありました。

お盆花は「ミソハギ」という名前だということを家に戻ってからネットの情報で知りました。

旧暦のお盆の時に、この枝を水に浸して仏前の供物に禊(みそぎ)をしたそうです。

禊に使った萩に似ている植物だから「ミソハギ」と呼ばれるようになったとのことです。

 

最上川の川辺で見たミソハギはとっても背が高かったけれど、うちのはそんなに大きくなりません。

多分品種の問題なのかもしれません。

 

ミソハギの葉っぱはよく乾燥して、リースのベースに使うのにとても役に立っています。

今年は花も乾燥させてみます。

 

 

 

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