12月29日、横浜にある寺家ふるさと村の近くを車で通りがかった時、野菜の直売所があるのを見つけ、立ち寄ってみました。
近くで採れた野菜、手作りのこんにゃくなど暮れや正月に使いそうな食材を買い求め、帰ろうと車に乗りかけた時、お店のお母さんらしき人が私に向かって会釈をしました。
きっと、買い物をしてくれてありがとうと言っているのだろうと私も笑顔を返して車に乗りました。
その数十秒後、お母さんは立派な蝋梅と大きな万両、赤目柳の枝を持って現れ、なんとそれをプレゼントしてくれたのです。嬉しい!!
きっと、広々とした農家の庭にごく当たり前に生えている植物たちなのでしょう。生命力にあふれたその姿を見るだけで、こちらも自然と元気が出てくるようです。
いつの頃からか花屋で売っている、日本のあちこちから、あるいは世界のあちこちから届いた植物達に、前ほど心を動かされなくなってきました。もちろん、色も形も美しくて、店先に行けば素敵だなぁと思うのですが・・・。
少し虫食いがあっても、葉っぱに泥がついていたり、日に焼けてしまった部分があったとしも、地球から自身の力でエネルギーを吸い上げた植物の逞しさに惚れ惚れしてしまう。人の思惑とは無関係に植物自身が美しさを放っているように思います。
今、庭には主役になるような花がないので、花屋で少し大ぶりな花を買って生けてみようか…とも思いました。でも思い直して、いただいた植物と庭の葉っぱだけで生けることにしました。
庭で植物を育て、乾燥させてリース作りをしています。
でも狭い庭、材料のすべてを育てられるはずもないので、外で注文したドライフラワーも使います。
今年もたとえ僅かでも、庭で育てた人の手に収まらない自然の息吹をリースにこめて、お届けできたらと思っています。
2015年も、どうぞよろしくお願い致します。