旧暦とグレゴリオ暦



クリスマスの荘厳な雰囲気が好きですが、それを過ぎると途端に街には春の花が並び始めます。

秋が終わって間もなくの時期、これからが冬本番なのに、新春。

季節感と暦があっていない気がするんだよな・・・。


今から100年以上も前、明治5年のこと。

それまでの暦からグレゴリオ暦に改暦されました。

その時にどんなことが起こったのかというと、明治5年の12月2日の翌日が突然明治6年の1月1日になってしまったんだそう。

当時の人はどれだけ困惑したことでしょう。

今の世の中だとしたら、楽しみにしていたクリスマスがなくなって急にお正月が来てしまうような感じでしょうか。


旧暦のお正月は二十四節気の雨水(2月19日頃)直前の朔日(新月)で、グレゴリオ暦でいうと1月21日頃から2月20日までを毎年移動するのだそうです。

今年の旧正月を調べてみると2月19日。去年は1月31日でした。


そのくらいの時期であれば、春はもうすぐ。新春と言ってもそう違和感はありませんね。

旧暦での季節感をそのままグレゴリオ暦に当てはめて、その季節感で世の中が動いている。

グレゴリオ暦の利便性は否めないけれど、旧暦の季節感をそのまま持ってくるのはちょっと不自然に感じます。


お正月に生けた南天を、葉っぱを除いて実だけにして活けなおしました。

クリスマスやお正月が終わると、赤い実はなんとなく季節外れのような気にもなるけれど、体の感覚そのままで自然を受け止めれば、目の前にごく普通にある植物をもっとナチュラルに、もっと愛おしく思えるのかもしれませんね。




南天の葉とクジャクヒバはグリーンだけで活けました。

グリーンと赤で組み合わせるとクリスマスだけれど、別々に活けるとフレッシュ。

 

お仕事のご連絡はこちらのフォームからどうぞ

メモ: * は入力必須項目です